在り方とやり方、両方磨こう!
楽しく・楽に・速く読む速読術「楽読」のインストラクターのみなさんのレベルアップのために
「どうやったら、さらに成果が出るのだろうか?」ということを、創始者の平井ナナエさんと
毎日語り合っていたときのことです。
成果を出すのには、この2つだ!ということに気付きました。
それは、「どう在るか」と「どうやるか」です。
「どう在るか」は、人としての「徳」にかかわってきます。
「どうやるか」は、人としての「才」にかかわってきます。
「才徳兼備」という言葉は、この「在り方」も「やり方」もしっかり備わっている人物のこと。
facebookが流行し、その前はTwitterが、その前はブログ、メルマガ、mixi、グリーなどが、
新しいインターネットメディアとして登場してきました。
流行が起こると、多くの人がブームの「やり方」にどんどん目を向けます。
目に見えるものが、「やり方」であり、「才」です。
目に見えないものが、「在り方」であり、「徳」です。
人はついつい目に見える、わかりやすい「やり方」に心を奪われ、「やり方」さえマスターしたら、
結果が出る、成功する、うまくいくと簡単に思ってしまい、「やり方」を身に付けること、
つまり「才能」をマスターすることだけを追求しがちです。
でも、世の中は常に、両面が大切。
男女が大切。
表裏が大切。
右左も大切。
目に見えるものもの、目に見えないものも大切なのです。
車で考えると、片方のタイヤだけしかなければ同じ場所をグルグルと回ってしまいます。
両方の車輪である、目に見える「やり方」と、目に見えない「在り方」をまわすことで、
人生という車はまっすぐ進みます。
目に見えない「在り方」である「徳」は、目に見えないかもしれませんが、感じることができます。
たとえば、「在り方」が整い、「徳」があるなーーっという方を思い浮かべてみてください。
必ず、誰かを思い浮かべることができるはずです。
逆に、「在り方」が全く整っておらず、「徳」がないなーーっという方を思い浮かべてください。
と、逆の質問をしても、誰かが思い浮かびませんか?
では、もうひとつ質問です。
どちらの人と、一緒に働きたいですか?
どちらの人から、物を買いたいですか?
どちらの人に、うまくいってほしいですか?
答えはひとつですよね。
ということは、すべての人は、人の「徳」がある、ないということを感じられるとも言えます。
ついつい、目に見えがちな「才能」である「やり方」だけを磨きたくなりますが、
実はすべての人が感じられる目に見えない「徳」である「在り方」も磨いていきましょう!
何に意識が向いていますか?
わたしたちの日常に現象が起こるとき、こんな順番があります。
1、意識する
2、意識から言葉が生まれる
3、普段使う言葉から行動が生まれる
4、日々の行動から現実が生まれる
そう考えると、「普段どうあるか」「どんな意識を持っているか」が大切になってきます。
この意識レベルの状態は、目には見えません。
しかし、わたしたちのすべての土台であり、根っこになっています。
この一瞬、一瞬、あなたの意識は何に向かっていますか?
行動軸を「人の喜び」に!
きっと、多くの人が向いている意識の先や、意識そのもので幸せや成功を
求めていないでしょうか。
特に、女性は幸せを、男性は成功を求める傾向があります。
この幸せと成功を求めるとき、幸せはどこからきているのでしょう?
多くの人は、豊かな人間関係と答えるのではないでしょうか。
では、成功はどうでしょうか?
アメリカの著名な講演家、ジグ・ジグラーはこう言いました。
すべての人がかかわっている産業がある。
それは「人間産業」である。
すべてのビジネスに人間関係はついて回り、人間関係のないところで仕事は
できないのかもしれません。
つまり、幸せも成功も、人間関係が大切になのです。
では、その人間関係を豊かにする一番大切なポイントは何でしょうか?
「常に、いま、目の前の人に喜んでいただきたいという思いをもって接し続けること」に
尽きるのではないでしょうか。
人に喜んでいただきたいという気持を忘れず、お客様に接し続ける会社は必ず伸び続けます。
喜んでいただきたいという気持を忘れず、友だちに接する人は、必ず豊かな人間関係を築きます。
一方で、たとえば、「お金を儲けること」に意識を向けていたらどなるでしょうか。
そうすると、意識したことは、アンテナになって言葉と行動に影響を与えます。
使う言葉は、お金儲けを意識した言葉になり、
取る行動は、お金儲けを意識した行動になり、
あなたは周りの人から「お金を儲けたい人」として見られるようになります。
もちろん、あなたが関わるお客様からも、「お金儲けをしたい人」として見られるようになります。
もし、あなたがお客様だったらお金儲けをしたい人から、物を買いたいでしょうか。
わたしの答えは、もちろん、買いたくありません。
その結果、お金を儲けたいという意識の人では、お客様がどんどん離れていくという現象が
起こってしまいます。
では、逆に、「お客様に喜んでいただきたい」という意識で生きるとどうなるでしょうか?
「お客様に喜んでいただきたい」という言葉を使うようになり、
「お客さまに喜んでいただく」ための行動を取るようになり、
周りの人から「お客様に喜んでいただきたい」人として見られるようになります。
わたしが客なら、そんな人から物を買いたいと思います。
そうすると、そうした意識の人は、お客様がどんどん増えていくという現象が起こり、その結果、
お金も入ってくることにつながるはずです。
ある夏の日、素晴らしいタクシーに乗る機会がありました。運転手は、個人経営ではなく、
会社員の方でした。
タクシーの中に入った途端、ビックリでした・・・
なんと、座席がすべてマッサージチェアになっているのです。
それだけではありません。座席の前には、全機種に対応できる携帯の充電器が
設置してあったのです!
入った瞬間、「すげーーー!!!」と感動していると、運転手の方が笑顔で、
「暑かったですよね。これ冷えたおしぼりです♪」と、いきなり冷たいおしぼりが出てきたのです。
「居酒屋か!!」と、思わず心のなかで喜びのつっこみを入れると、その運転手は
「あめとガム、いりますか?」と話し掛けます。「いや、関西のおばちゃんか!」と、
さらに喜びのつっこみを入れたくなるようなうれしいサービスが続きました。
あまりに、驚き、感動したわたしは、運転手に尋ねました。
ピース
「あの、サービスがすごすぎて感動しちゃったんですが・・・。
一体、どうしてこんなサービスをされているんですか?」
運転手
「いやー、毎日タクシーの運転をしていて、どうやったらもっとお客様に
喜んでいただけるかなと考えていたら、いろいろと思い付いちゃって。
そして、思い付いたからやっちゃおーと思って、やっているだけなんです。」
ピース
「これ、会社の車ですよね? 会社から経費って出ているんですか?」
運転手
「いえいえ。完全にわたしの趣味なので自腹です(笑)ハハハ」
もうこんな人が出てきたら、口コミせずにはいられないじゃないですか??
もちろんブログでも紹介して、周りに口コミしまくっちゃいましたよ・・・
その結果、この運転手は、お客様から電話がかかりまくり、
ほぼ毎日予約で埋まっている・・という
ありえないタクシーなのです。
「お客様に喜んでいただく」ことを中心にした生き方の見本だと感動しました。