周りに起こることは自分の鏡
パナソニックの創業者、故・松下幸之助さんは、本当に素晴らしい。
500万部を突破した本『道をひらく』(PHP出版)は、昨年、出版科学研究所の調べで、戦後のベストセラー第2位になったことが発表されている。
※PHP出版のホームページはこちら http://www.php.co.jp/path/
あれだけの大会社をつくり、
未来のリーダーを育てる松下政経塾をつくり、
世の中に大貢献をし続けた人が書いた文章だけあり、
気付かされる点が山ほどあった。
わたしは、気付きがあったページを織り込み、文章を線で引っ張る癖があるのですが、
良い本に出合うと、それこそ、たくさんのページを折まくりってしまう感じで、
本がちょっと分厚くなってしまうんです・・・
この1冊も、そんな本になりました。
含蓄のある言葉と、経験則から来るリアルなお話に魅了されてしまった。
「謙虚な心、素直な心があれば、人も物もみなわが心の
鏡として、自分の考え、自分のふるまいの正邪が、
そこにありのままに映しだされてくるであろう。」
特に、この言葉にグッときました。
わたしたちの周りに起こるすべてのことは、自分の鏡である。
つまり、すべてが自己責任という考え方の別表現でもあります。
松下さんのように、心から思うことができたら、
わたしたちの毎日は学びだらけになり、常に上を目指し成長することができるでしょう。
しかし、わたしたちの周りで起こることを、環境のせいにして、
鏡として受け取るべき、自分への叱咤激励をしなくなれば、
その人の人生は、何かに気付くことはないでしょう。
わたしたちは、どこまで自分の周りに起こることを自己責任として捉え、
考え続けることができるのでしょうか。
自分らしく、自分のできることをやり続ける
船井総合研究所の創業者で、最高顧問だった故・船井幸雄さんも、深い考えの持ち主で、素晴らしい方です。
「コンサルティング業界で初上場」という会社をつくり、
経営コンサルタントとして活躍。
経営という現場だけでは飽き足らず、
人間とは? 人生とは? 使命とは?と、
トコトン深い世界へ思想をめぐらせている方です。
『にんげん』(ビジネス社)にも影響を受けました。
※ビジネス社のホームページはこちらhttp://www.business-sha.co.jp/
この本では、驚くべきことがたくさん書いてありました。
「自分でしかできない最低限のことだけを自分でやり、
後は、他の存在に自由に任せるのが、宇宙では最も正しいやり方」
わたし、ピース小堀が考える“ワンピース”の考えに近い言葉も紹介されていて、ビビッときました。
自分が、自分らしく、自分のできることをやり続けることが大切。
みんなが自分のミッションをまっとうしたら、きっとこの世界はうまく回るはず。
人材は人財。
そうするには次の5つのことから始められます。
○ 自分に自信を持てるようにする
○ ひとり一人の得意分野を聞いて、それを伸ばす
○ つきあう人すべての長所を見つけ、褒めること
○ 良いと思うことはすぐやる。悪いと思うことはすぐ止める
○ どんなこともプラスで考える
言うことは易しいけれど、行なうことは難しいことかもしれません
かつて、わたしには何人も部下がいましたが、
この言葉を目にして、本当に身につまされました。
自分の周りから、コツコツと人材を人財に変えていく行動をしていきたいと痛切に感じました。
こういう精神を、広げていきたいですね