この世に生きるすべての人に「可能性がある」!
そう思って接すると、日常が大きく変わります。
この時に重要なのが、相手に「期待しない」ということです。
期待はマイナス感情を生む
期待して接すると、どんなことが起こるか、考えてみてください。
「その人に期待して接する」
↓
「期待された分だけ返ってこないと、心が満たされない」
↓
「不満や焦りやマイナス感情を生み出す」
たとえば、職場で仕事をお願いする場面を想像してみましょう!
あなたが部下に「きっとあの期限までに仕上げてくれるだろう」と期待して、お願いしたとします。
ところが、その部下が期限までに仕事をできなかったとすると、
あなたは「どうして期待通りにならないんだ!?」と、
期待した分を上乗せして不満や怒りを感じてしまうのです!
ここで、発想を変えて、「期待する」ことから、
すべての人に「可能性がある」という見方で接すると、どんな変化が起こるでしょう?
「その人に可能性があると思って接する」
↓
「満足なレベルまで達しない」
↓
「違う可能性を考える」
話を職場に戻してみましょう。
あなたが、部下に「いつまでに、どのくらいのことができる可能性がある」と考えます。
ところが、部下は期限までに仕事が終わりませんでした。
すると、きっと、あなたは自分が考えた可能性を変えて、また違うことを提案するはずです。
相手の可能性しか見ていないからです!
ここでは、不満や怒りは生まれません。
期待は独り善がり
わたしたちは、「期待」と「可能性」をごちゃ混ぜにしてしまうことがあります。
それは、結果的に、現実をしっかり見ていないことにつながり、勝手に一人で不満を感じ、いら立ちや怒り、憎しみ、焦りなどを感じているだけです。
すべての人に無限大の可能性がある!
人と接していて、怒りや悲しみ、憎しみ、不満といったマイナスの感情が生まれるとき、
そこには、あなたが相手に向けた大きな期待があるはずです。
あの人はこうしてくれるはず。
ああしてくれたらうれしい。
こんなこと、してくれないかな。
そう、これはすべてあなたが自分で勝手に抱いている「期待」!
相手のことを思い遣る優しさや、相手が欲していることに何一つ寄り添っていません。
独り善がりでしかない!
可能性は可能性を生む
あなたが期待を手放して、すべての人に無限大の可能性があると思って接すると、
感情の変化がまず起こるはずです。
望んだ時間に仕事先の人がミーティングをしてくれなかった。
望んだ日に恋人がデートしてくれなかった。
望んだように相手が動いてくれない・・・。
日常生活を送っていれば、さまざまな不満が出てきます。
そこで、その人には「可能性」があると認識すれば、相手は何をしていても発想の転換をせざるをえなくなります!
ミーティングできる他の時間はないか。
デートできる日はいつか。
相手は何をしたいと思い、どうすれば実現できるようになるのか・・・。
マイナスの感情が生まれる前に、可能性を実現させる方法を考えるようになるはずです。
あなたが感じた「可能性」を達成できなかったとしても、また相手の素晴らしい「可能性」を描きなおせばいいだけなのです!
勝手につくった「期待」を、その人に乗せようとしないかぎり、マイナスの感情は一切生まれません。
人に対して可能性だけを見つめる。
簡単なようで意識し続けるのは難しいですが、自分が誰かに苛立ち、悲しみ、怒り、不満などを感じたときに、「そこに期待はなかったか」と振り返ってみてください。
ほぼ100%、期待があるはずです。
自分が勝手につくり、描いた、その人でしかないのです。
きょうから、期待は捨てよう!
すべての人の可能性は無限大。
そう見ることから、人生を大きく変えていきましょう。